養成講座 概要
日本語を外国語として教えるのが日本語教師の仕事。しかし、日本語の母語話者だからこそ身につけなければならない日本語の知識があります。日本語を外国語として見るというのはどういうことなのか、言葉の仕組みや成り立ち、言葉の運用についての基本的な概念を徹底的に学びます。さらに、対人スキルや外国人を取り巻く諸問題など、各界の専門家による授業も充実。二年間で「日本語のプロ」に、そして「頼れる先生」になるためのラインナップです。
1年目:教養・基礎コース
言語学はもとより、文法や音声等の日本語の分析、文化論に至るまで日本語を教えるために必要な知識・理解をじっくり学ぶ。
主な学習内容
言語研究
一般言語学
音声学・音韻論
対照言語学 他
日本語教育
日本語教授法
教材・教具
問題作成と評価
日本語教育史 他日本語学
文法・構文
語彙・意味
文字・表記
日本語の歴史 他周辺分野
異文化理解
対人援助
外国人と在留資格
日本文化論 他
入学期 | 期間 | 授業曜日 | 授業時間 | 受講資格 | |
---|---|---|---|---|---|
4月 | 1年 | 春期:火・木 | 秋期:火・水・木 | 19:00~20:30 | 高卒以上 |
※教養・基礎コースの水曜日は秋期のみ。春期に10回程度、土曜日(日中)に授業があります。
入学金 | 授業料 | 教材費 | |
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教養・基礎コース | 11,000円 | 335,500円 ※1 (土曜日を含む) |
約16,500円 |
科目受講 ※2 | ー | 1回3,850円 | 授業料に含む |
※学割制度有:大学、専門学校、大学院の正規学生は、学生証の提示で授業料が10%OFFになります。
※1 分割制度があります。 ※2 修了証明書の発行はできません。
2年目:実践・応用コース
教案の作成、留学生を対象にした教育実習など、演習や実習を通して応用力・実践力を身につける。
主な学習内容
日本語教育
- 文型教育
- 会話教育
- 読解教育
- 漢字語彙教育
- 発音教育
- 聴解教育
- 視聴覚教材
- 日本語教育の基礎
- 教案演習
- 教育実習
1.授業実践の基礎
日本語を「外国語」としてとらえ、外国人学習者に日本語だけを使った「直接法」で教えることを想定した授業の第一歩。学習者がわかりやすい授業の流れとは?学習者の目線に立った教案とは?さらに受講生を対象としての模擬授業体験によって確実に力と自信をつけていきます。
2.初級日本語の考察と実践
「初級日本語」は「やさしい日本語」だと思われがちですが、「やさしい日本語」であるからこそ、その表現形式には多くの意味・用法が含まれています。初級で扱うべき文法項目は何なのか、数々の類義表現を念頭に置きながら、初級文型の設定の意義を演習形式で考察していきます。また、あとの「教育実習」に備えて、初級レベルに必須の個別具体的な教授項目を実践形式で学びます。
3.授業実践の考察
初級文型の「形と意味」をとらえ、いかにわかりやすく外国人学習者に伝えるかに特化した授業。受講生各自は割り振られた日本語例文から文型を取り出し、その意味をどう伝えるかの「導入方法」と「形と意味のドリル」を考え発表し、受講生全員で考察していきます。これにより、受講生が苦手とする授業の導入部分とその後の展開が見えてくるようになります。
4.中・上級日本語の考察と実践
「中級」あるいは「上級」というレベルでは学習者の学習目的によって「基本語彙」が大きく異なってきます。また、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能一つをとっても多様な場面が存在するため、教師のもつべき教養の守備範囲には際限がありません。中・上級ならではの諸問題を通して、日本語を外国語として見ることの難しさを実践形式で体感します。
5.教育実習
初めに授業運営の実際をシミュレーションするために教案作成を行います。同じ文型を教えるのでも導入のねらいや展開方法は十人十色。 少しでも楽しく有意義な授業になるよう、講師と受講生仲間からの助言をもとによりよい教案作りを目指します。 そうして十分に練り直した教案をもとに、実際の留学生を前にして教壇実習を行い、その様子をビデオに収めます。講師は受講生仲間とともにビデオを視聴することで評価を行うため、より効果的なフィードバックが期待されます。
入学期 | 期間 | 授業曜日 | 授業時間 | 受講資格 |
---|---|---|---|---|
4月 | 1年 | 月・水・金 (水:秋期のみ) |
19:00~20:30 | 原則として、教養・基礎コース(火・水・木・土曜日)修了者、または同様の知識を有している者(選考試験あり) |
入学金 | 授業料 | 教材費 | |
---|---|---|---|
実践・応用コース | ー | 286,000円 | 約21,000円 |
※分割制度があります。
※応用コースから入学する場合、別途入学金11,000円が必要となります。また、修了証明書の発行はできません。
※学割制度有:大学、専門学校、大学院の正規学生は、学生証の提示で授業料が10%OFFになります。
レポート課題
授業ごとに課題の提出があります。講座を修了するためには、90%以上の出席と課題の提出が必要です。
DVD補講制度
授業はすべてDVDで録画しています。欠席された授業は、校内においてDVDでの視聴が可能です。もちろん一度出席した授業も、再度見直して復習することができます。
お申し込み
入学願書に記入の上、3月末日までに事務局へご提出ください。
申し込みは、直接お持ちくださるか、郵送してください。FAX、E-mailでも受け付けますが、その場合は授業初日に原本をお持ちください。
- 申し込み先:〒530-0026 大阪市北区神山町11-12 大阪YWCA専門学校 日本語教師養成講座
申込書のダウンロード(PDF:96KB) - 費用のお支払いは各コースの授業開始前までにお済ませください。