就職情報&修了生の声
大阪YWCAの日本語教師養成講座は、1969年に開講。修了生は3000名以上にのぼり、本校をはじめ、国内外の日本語教育機関で活躍しています。
日本語学習者の多様化にともない、あらゆるニーズに対応できる“日本語の専門家”である日本語教師が必要とされる現在、本校の養成講座は国内外からの評価が高く、多くの就職情報が寄せられています。
就職情報やボランティア情報は校内に掲示するほか、個別の就職相談も随時対応しています。特に、国内外の日本語教育機関で活躍する修了生からの就職情報は具体的で現場直結。疑問や不安を解決しながら、就職に繋げることが可能です。
また、大阪YWCAは多様な日本語クラスを運営しているため、「大阪YWCA日本語教師会」に入会すると日本語教育現場で活躍するチャンスが広がります。
これまでの就職実績
<大学>
- 愛知教育大学
- 茨城大学
- 大阪大学
- 大阪大谷大学
- 大阪学院大学
- 大阪産業大学
- 大阪樟蔭女子大学
- 関西学院大学
- 京都外国語大学
- 京都教育大学
- 倉敷芸術科学大学
- 神戸学院女子短期大学
- 神戸松蔭女子学院大学
- 帝塚山学院大学
- 東京外国語大学
- 東京国際大学
- 奈良教育大学
- 奈良先端科学技術大学院大学
- 長崎大学
- 梅花女子大学
- 羽衣国際大学
- 阪南大学
- 武庫川女子大学
- 桃山学院大学
- 立命館大学
- 流通科学大学 他
<政府機関>
- 国際交流基金
- 海外産業人材育成協会
- 中国帰国者定着促進センター
- 近畿中国帰国者支援交流センター
- JICA
- JITCO 他
<日本語学校>
- 大阪YWCA専門学校
- アークアカデミー
- ECC国際外語専門学校
- インターカルト日本語学校
- 大阪外語専門学校
- 大阪日本語学院
- 大阪ハイテクノロジー専門学校
- 大阪文化国際学校
- 大阪YMCA学院
- 関西外語専門学校
- 秀明神戸国際学院
- コミュニカ学院
- 専門学校エール学園
- 奈良日本語学院
- 日中語学専門学校
- 文林学院
- メリック日本語学校
- 京都民際日本語学校
- 中央工学校OSAKA 他
公立学校や企業派遣、プライベートの他、ボランティアで活躍している方や、大学や大学院に進学し日本語教育の学びをさらに深めている方も多数います。
海外の日本語教育機関
*国名のみ
中国、韓国、台湾、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ペルー、アルゼンチン、 ロシア、イギリス、ルーマニア、ウルグアイ、エジプト、フランス、トルクメニスタン、他
修了生の声
大阪YWCAで活躍
岡本牧子(1988年3月修了)

日本語教師となって早30年を超えました。今でも不思議とあの時の先生方の言葉、表情を覚えています。YWCAの養成講座はそれほど私にとって強烈な体験でした。現場で学習者の誤用に遭遇した時、発音矯正の時、文字指導の時、また学習者が日本語学習に悩んでいる時など様々な時に講座で学んだことがフラッシュバックします。数ある講座の中で大阪YWCAの講座を受講してよかったと感謝し、初心を忘れることなく、日々新たな課題と対峙しています。
清島千春(1988年10月修了)

大学の専攻でもなく、就職した会社の業務とも全く関係がない日本語教育の世界。日本語への興味だけでこの世界に飛び込むには、養成講座の2年半(当時)が必要でした。日本語を言語の一つとして意識することから始まって、日本語学や言語学を学び、さらには学習者が日本語を学ぶ動機を知ることから、日本と世界の関わりについても多くのことを学びました。日本語を教えるための知識だけでなく、世界観の基礎になる部分が受講中にできていったように思います。まさにターニング・ポイントといえる期間でした。
氏原庸子(1990年10月修了)

私が養成講座を修了して既に20年以上の月日が経ちましたが、あの教室で講師の先生方のお話を聞いていた時間は今も現実感をもって私を叱咤してくれます。実習で初めて学生の皆さんの前に立った緊張感や震えも忘れられません。養成講座は、常に真摯に謙虚に日本語と向き合わなければという思いに立ち戻らせてくれる私自身の原点です。
佐伯玲子(1997年3月修了)

大阪YWCAでは、様々な国の人が様々な目的で日本語を学んでいます。生活のため、進学のため、就職のため、そして自分の大切な人たちと繋がるために・・・。はるか離れた場所で生まれ育った者同士が、日本語を通して小さな教室で向き合っていることそのものが奇跡なのではないでしょうか。思えば、養成講座の扉を叩いたときが全ての始まりでした。日本語教師として多くの人と繋がり、お互いの文化や思いを伝え合う仕事に出会えたことを感謝しています。
海外で活躍
村岡直樹(2009年3月修了) ベトナム ホーチミン

養成講座を修了してから5年間、中国の江西省の東華理工大学で日本語を教えていました。2014年9月からはベトナムのホーチミン市の人材派遣会社で、これから日本で働く予定の実習生を対象に教えています。養成講座の応用コースでは、すぐに答えを求めたがる私たちに自分で考えることの大切さを教えていただいたことが、とても役に立っています。実習の評価でも懇切丁寧なアドバイスをしていただきました。今もその時の授業が懐かしく思い出されます。その日の授業の反省と次の準備で忙しいですが、充実した毎日を過ごしています。
横山達也(2012年3月修了) タイ バンコク

養成講座を終えた2012年からタイに渡り、バンコクの語学学校で日本語を教えています。今でもまだまだなのですが、養成講座での自分の模擬授業はとんでもなくひどいものだったと自信を持って言えます。あれをまじめに評価していただいて申し訳ないと思うぐらいに。
養成講座で使っていたノートの1冊を、ふと久しぶりに見てみました。今の毎日の授業からはもの凄く遠い内容ばかりで、明日の授業に使えるようなものはありませんでした。でもその遠さは多角的に考えることにつながっているんだと思います。タイに来たばかりのころよく見返していたのですが、様々な分野の先生方からのキーワードが詰まったノートは、これからこそ必要なのかもしれません。
国内で活躍
上谷崇之(2007年3月修了) 日本語学校(大阪府内)

昔から漠然とした興味だけはあった「日本語教師」という職業。その好奇心そのままに、1年間モンゴルで教えてみましたが、自分の知識・実力不足を痛感させられました。そんな私に具体的かつ現実的な道を示してくれたのがYWCAの養成講座でした。授業では毎回気づかされること、考えさせられることが多く、先生のお話を聞き逃さないようにいつも必死にノートをとっていました。今でも講座のノートを見返すとあの頃の初心に戻り頑張れます。技術や知識だけでなく、「気持ち」の部分でも深くサポートしていただいた養成講座にとても感謝しています。
西原正朗(2015年3月修了) 日本語学校(大阪府内)

なんという世界に入ってしまったんだ。これが正直ないまの気持ちです。言葉一つひとつの意味と用法を調べ上げ、最もふさわしい例文を考えていく。ただ「授業は自分の知識を披露する場ではない。学習者主体に」とも教えられた。だから膨大な時間を費やした準備も、なに一つ触れることなく終業もしばしば。逆に思わぬ質問が飛んでくることも多い。夕方、学校を出るころはもう抜け殻状態だ。
「日本語再発見」のタイトルにひかれ、たまたま聞いたYWCAの入門講座。これに打ちのめされた。何にも日本語のことが分かっていない。それがきっかけです。ここの講義は毎回徹底的に頭を鍛えてくれる。いかに日本語に関して無知かを思い知らされました。
修了後はいきなり海外へ。半年間インドネシアの高校に赴任、450人が対象でした。全然話せなかった生徒たちが、日本語で挨拶してくれたときのうれしさと言ったら。留学生の「あーそうか」、それが次の授業への力をくれるのです。
日本語教師、お勧めしません。でもこんなにおもしろい仕事はありませんよ。